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  • 日期2016/01/19
  • 主旨台湾でのビジネス創出が課題
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    The Daily NNA 台湾版【Taiwan Edition】 第04000 号
    2016 年(平成28 年)1 月19 日(火)
     

    着眼着手大局小局~日系企業の現場から

    第6 7 回 長瀬産業 大味晃さん :台湾でのビジネス創出が課題
     


     創業180 年以上の歴史を誇り、化学品などを扱う長瀬産業。台湾子会社の台湾長瀬は、台湾の主力産業の一つであるディスプレー向け部材など電子関連が売り上げの約半分を占める。ただ、ここ最近は主要顧客のタッチパネルメーカーが会社更生手続きを申請するなど、世界的な産業構造の変化に直面。台湾長瀬の大味晃総経理は、「これからは日本の商材を売るだけでは生き残れない」とみて、台湾での新しいビジネス創出を最大の課題に、新たな収益源の確保を急いでいる。
     1988 年設立(駐在員事務所は68 年)の台湾長瀬は、長瀬産業の100%出資子会社で、日本から輸入した製品の販売など商社機能を担っている。資本金は4,500 万台湾元(約1億6,000 万円)。台北のオフィスの従業員は日本人5人を含めて57 人で、台湾長瀬が全額出資して中国・福建省厦門(アモイ)市に設立した厦門長瀬貿易を合わせると、70 人以上を抱える。年間売上高は約150 億円で、おおよその内訳は電子関連が5割、化学品が2割、包装材料・コンパウンドなど加工品が2割、食品や医薬品など「生活関連」が1割となっている。
     電子関連では、タッチパネル台湾最大手の宸鴻光電科技(TPK)などが主な顧客で、スマートフォンやタブレット端末に使われる部材を主に供給している。ただ2014 年には、台湾長瀬の電子関連の売上高で3割近くを占めていたタッチパネル大手の勝華科技(ウィンテック)が、経営難を理由に会社更生続きを申請。台湾長瀬は債権回収が不可能となり、15 年3月期決算では約11 億円の貸し倒れ引当金の計上を余儀なくされた。勝華を含めた台湾タッチパネルメーカーの経営悪化は、中国政府のバックアップを受けた中国地場メーカーの台頭による価格競争の激化が主因とされる。大味総経理は「かつては台湾の受託製造企業が日本や米国の顧客の製品を製造し、世界に販売していたが、最近では中国メーカーが自国市場向けに自ら製造するようになり、モノの流れが変わってきた」と指摘。「税金を投入して国が自国メーカーを支援する中国に対し、現在大きな雇用を生み、多額の税金を納めている産業に対して台湾は無策だ」と、台湾産業の先行きにも不安感を募らせている。
     大味総経理は、勝華の会社更生などを経て、産業構造の変化を強く実感している。「これまでは日本の製品が強く、日本の商材を売れば成長できたが、今ではそこに期待していたら生き残れない。台湾でビジネスを作り、台湾長瀬としてグローバル企業にならないといけない」。
     産業の変動が大きいものの、当面は「コア事業にならざるをえない」(大味総経理)電子関連で、台湾長瀬は新たなビジネスとして半導体事業とディスプレー分野でのプロジェクトが進行中だ。うち半導体事業は、長瀬産業グループのナガセケムテックス(大阪市)が日本国内で強みを持つ液状の封止材の売り込みが奏功し、スマホ向けにファウンドリー(半導体受託製造)大手からの受注獲得に成功した。また、長瀬産業が買収した独PacTech の半導体製造装置の販売も、事業の一つとして手掛けていく。ディスプレー分野では、今後の技術トレンドを見越し、フレキシブル素材分野の加工事業を計画中だ。台湾ではフレキシブル技術を使った応用性製品の開発が幅広く進んでおり、将来的に台湾が市場をリードする存在になると見込んでいる。
     大味総経理が2011 年の台湾就任以来、力を入れているのが生活関連事業。同事業の粗利益が台湾長瀬全体に占める比率は当初の2%から現在は約10%に拡大した。大味総経理は、同比率が3割程度になれば、同社の収益は安定するとみている。生活関連事業のうち医薬品事業では、台湾メーカーが製造した原薬(API)の日本への輸出が主で、今後はグループが持つ製薬会社向けへのOEM(相手先ブランドによる受託生産)に力を入れていく。
     大味総経理は2020 年の売り上げ比率について、電子を4割、生活関連を3割、化学品など残りを3割としたい考えだ。
     〈プロフィル〉1965 年、長野市生まれ。大学を卒業した88 年に長瀬産業に入社。東京に配属された後、94~2000 年にインドネシア駐在、帰国後に大阪での国内営業に携わり、2011 年4月から現職。体を動かすのが趣味で、毎週週末はゴルフかランニング、登山を楽しむ。台北に駐在してからはフルマラソンを完走した。

     

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